流羅とブログとときどき小説物語

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2009-05-10 [ Sun ]
六月初句。
刹矢との戦闘後、桜月魁は週一回は不良に絡まれて逃げたり、戦ったりを繰り返していた。
暁のような能力者は居なかったため、
集団以外の戦闘はほとんど返り討ちにし、
気分が乗らないときはもちろん逃走。

そして学校で授業を受けているこの日は、
中途半端な雨が降ったり、止んだりしていて、
じめじめした日は学生のほとんどが嫌がる日とも言えた。
「あぁ・・・なんだこの雨は!
もどかしい気持ちが俺を襲う・・・!!」
授業の間の休み時間。
桜月魁はすっかりクラスに馴染んでいて、
雨に対して愚痴を言っていた。
「何を言ってんだヨ!!
雨は豊かじゃない村にとって最高なんだゾ!?」
金髪青年ハーフ君は、下敷きで仰ぎながら魁を説教した。
「くっ・・・・!!
・・・すまない、貧しい国たち。
今日、募金するから許してくれ。」
魁はハイテンションだった。
なぜなら、つい先月まで刹矢などのレベル3という強敵と相手をして、
体も心も疲れていたが、4週間程度そのようなことは無く、
平和な日々が続いていたからだ。
(そろそろ・・・何かありそうだな・・・)
授業の始まる予鈴が鳴り、外を見ながらそう思った。
しかし魁のその予想は見事に命中してしまう。

――――

下校時間。
生徒が雨の中、帰るのを嫌がりながら雨の中にその姿は消えていく。
「・・・」
魁は黙々と一人で帰る。
特に用事もない日はこのようにして帰っている。
(気分的に・・・こっち行くかな・・・)
魁は気分で下校通路を変える。
その先はいろんな工場が集まる場所だった。

――――

魁は黒い傘を持ち、歩いていた。
「・・・む。
変なとこに出てきちまったな・・・・」
ここは工場と研究所の集まっている場所。
もちろん魁はここの道を知らない。
かといって後戻りするようなことはしたくなかった。
そんな魁にある建物が目に入った。
「!!・・・あの建物・・・
なんか見たことあるような・・・」
その建物は屋根が赤色。
側面は灰色でトラックも入りそうな大きな黒色の扉があった。
周りの工場より目立つのは明らかであった。
「・・・・昔、来たような・・・」
魁は工場のその黒く、大きな扉と真っ赤な屋根を覚えていた。
何をしていたかは覚えていない。
「・・・もしかして・・・桜月魁、かな?」
魁の後ろに立っていた謎の男。
髪は黒いオールバック。
黒いコートに中は白いYシャツ。
顔は威厳がありそうな冷たい目。
髭は少し生えていて、大人の感じをより深めていた。
「!!・・・はい?そうですが・・・」
魁は思い出すのに集中していたため、
後ろの気配に気付かなかった。
「!!やはり、か・・・!!
昔、ここで研究していたのは覚えているか?」
「・・・え?」
数秒間、意味が分からなかった。
ここにきていたのは覚えていたが、
研究はもちろん、この人すら覚えていない。
「・・・いや、覚えていたほうが有り得ないのか・・・?」
黒いコートの男は意味深なことを言った。
その言い方は歳が幼すぎて、記憶が忘れてしまったという言い方には聞こえなかった。
というよりその言い方は自らの手で魁の記憶を消したように聞こえた。
「ちょっと話さないか?」
黒いコートの男はぼそっと言った。
「俺も・・・あんたに聞きたい事がある。」
魁は少し睨みながら言った。
「・・・・ふっ」
魁の目線が分かったのか、黒いコートの男は魁と目を合わせ、微笑した。
二人はその目立つ建物に入っていった。
暗雲が立ちこめ、雷の音がゴロゴロと聞こえる。
その空の色は危うく、まるで今の魁の状況と似ていた。

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