流羅とブログとときどき小説物語

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2009-05-06 [ Wed ]
桜月魁は、真凱刹矢に連れられて、
50m走は楽々できそうなほどの野原にやってきた。
「んじゃ・・・始めるか・・・」
その言葉とともに魁は後方に下がり、
10m強くらいの距離になった。
「・・・」
刹矢はモデルガンを右手で構えて、魁めがけて撃った。
「くっ!!」
威力はすさまじかった。
魁の左手に当たり、傷をつけた。
「速度変化(ゼロ・スピード)。
ホントは実弾並みの威力を持つが、
お前は死んでもらうと困る。
悪いが、威力を弱めさせてもらう。」
それは、手加減。
魁は少しキレた。
まぁ、実弾威力で勝負してもらったら魁はもう死んでいるのだが。
「はぁ!」
魁は頭をガードしながら踏み込み、
アッパーを繰り出した。
「遅い!」
「!?なんだ・・!?」
そういうと、
魁のアッパーをした右手が突如遅くなった。
「速度変化はもちろん遅くも速くすることも可能。
つまり・・・こういうことだっ!!」
剛速球並みの速さで
魁の腹にアッパーが入った。
「!!・・・がはっ、げほっげほっ・・・」
魁は吐血した。
差は歴然。
速度変化はあらゆる場面にて応用できる。
近距離なら相手を遅くし、自分の速い打撃を。
遠距離なら実弾の速さを実行できる銃弾を。
もはや、勝ち目は無かった。
「うおぉ!!」
魁はそんなことを知りながらも向かっていった。
理由は簡単。
自分より強い相手との戦いは楽しいからだ。
刹矢は魁の能力を知らない。
レベル0で暁を倒したと思っているからだ。
「話にならないな、これで終わりだ。」
刹矢は向かってくる魁の速度を亀のような速度にし、
魁の首に手刀を放った。
「がっ・・・」
魁はもちろん気を失う。
はずだった。
「まぁ、肉弾戦では負けるかもしれないが、
能力では絶対の自信はあるし・・・
この勝負、俺の勝――――」
「待てよ。」
始まった。あの鼓動が。
開放した。あの能力を。
起き上がった。あの体が。
魁は立っていた。
「な・・・!?」
もちろん刹矢は驚いた。
気絶したはずの魁が起き上がっているのだから。
暁亜藍と戦ったときと同じ。
だが・・・
「意識は・・・ある。
体が・・・軽い。」
あのときより意識はちゃんとしていた。
自分の中に何かが燃え上がる感じだった。
「ちぃ・・・!」
刹矢はモデルガンを乱射した。
「・・・」
魁の右手に全て当たる。
だが、はじき返されていた。
その中の一発を魁は右の拳の中に握りしめていた。
「手加減は、無用か・・・!」
刹矢は銃弾に匹敵するほどの弾を乱射した。
「くっ・・・」
魁は両手をクロスし、防御する。
この状態では、筋肉が硬直し、
鉄のような硬度を保っているらしい。
「何だと・・・!」
これが効かなかった相手は初めてかもしれない、
そう刹矢は思った。
その瞬間、魁は刹矢の背後に移動していた。
「くっ・・・」
刹矢は急いで速度変化を使う。
「・・・くそ」
魁は自分の速さに追いつかれたことに舌打ちした。
暁は対応できなかったのに
刹矢は対応し、能力を使った。
それは刹矢の経験の高さを表している。
速度変化を使ったはずなのに
普通の速さだった。
いや、本来はもっと速かったのだろう。
演算が追いつかず、その速さに対応する遅さを割り出す時間が無かったのだ。
威力は落ちているものの、刹矢は直撃し、仰け反った。
「くっ・・・」
刹矢は立ち上がり、体勢を立て直す。
「遅い。」
魁はもう目の前にいた。
「!?」
刹矢は反射的に前方に速度変化を放った。
だが・・・
「残念だったな!」
それを予想し、後ろに引き返し、
遠回りして刹矢の背後に回った。
とはいっても常人の速さではない。
0,5秒もたっていない間でこれを行った。
(間に合わない・・・!!)
そう思ったが、両腕でガードしか間に合わなかった。
それでも吹っ飛んだ。
「がはっ・・・」
どうやら気は失わなかったらしい。
「手加減はした。
これで借りは返したぜ。
つっても、俺はもう燃料切れだ。
お前の勝ちだな・・・」
魁はその場で座り込んだ。
元々勝敗は負けていた。
最初から本気で魁の頭に銃弾をぶち込めば、
刹矢の勝ちだった。
「・・・いや、俺もさっきの強制放出は全開でやったから
もう燃料切れだ・・」
刹矢は笑った。
「・・・」
魁はきょとんとした。
喧嘩で引き分けは初めてだった。
このまま殴り合ってもいいが。

――――

二人はぼろぼろのまま、アイス屋に行き、
魁のおごりで糞ゴマアイスを食べた。
「む・・・
うまい・・・
名は気に食わんが。」
俺と同じこと言ってやがる。
「だろ?
はまったらおいしいけど、
名前がアレだから、変な気持ちになるだろ?」
「あぁ!まじ同感だ。」
二人は笑ってアイスを食った。
「引き分け後のアイスはうまかったぜ。
また会えたらいいな!」
刹矢は右手の親指を立ててそう言った。
「あぁ!」
魁も右手の親指を立てた。
次会うときはまけないけどな。
そう心の中で思った。
「次は負けないぜ?魁!!」
ほんと同じこと思ってやがる。
「こっちこそ!」
二人は別々の道を歩んでいった。
「・・・どっちかっつーと・・・
今度は仲間として会いたいな~」
そんな期待は叶うかどうか分からない。
できればそうなってほしい。
そう思い、傷を癒すため、寮へ帰った。

コメント

コメントでははじめまして…

 時折出てくる問題にはらはらどきどきしながら楽しく拝読させていただいてます。
 なんとか現行まで追いつきたいと思ってますが…。

 魁さん、これでライバル兼友人とであったわけですね!((←
 続きをがんばって読んでいきたいと思ってます

 乱文失礼しました!

Re: コメントでははじめまして…

わざわざ感想ありがとうございます!
お互い頑張りましょう!

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